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海洋ゴミ問題の現状とその深刻さ

更新日:3月5日


近年、海洋ゴミ問題は国際的に大きな課題となっています。国連環境計画(UNEP)によると、毎年約800万トンのプラスチックゴミが海に流れ込んでおり、その量は増加の一途をたどっています。これは、毎分トラック1台分のゴミが海に捨てられているのと同じ計算になります。このままでは、2050年には海の中のプラスチックの量が魚の重量を超えるとも予測されており、私たちの未来にとって非常に深刻な問題です。

海洋ゴミ問題

海洋ゴミの主な原因

海洋ゴミの多くは、私たちの生活の中から生まれています。その主な要因として以下の点が挙げられます。


  1. プラスチック製品の過剰消費

    現代社会では、ペットボトルやレジ袋、食品容器など使い捨てプラスチックが大量に使用されています。これらの多くが適切に処理されず、風や雨によって海に流れ込んでしまいます。


  2. 不適切な廃棄物管理

    世界中の多くの国や地域では、廃棄物の適切な処理が行われていません。特に発展途上国ではゴミ処理インフラが不十分であり、河川や海に直接廃棄されることもあります。


  3. 漁業活動による影響

    使われなくなった漁網やロープ、釣り具などの「ゴーストギア」は、海洋ゴミの主要な要因の一つです。これらは海中に放置され、海洋生物に絡まるなどの被害を引き起こします。


  4. 観光・レジャー活動

    ビーチでのバーベキューやレジャーの際に捨てられたゴミが海に流れ込むケースも多くあります。観光客が増加するほど、海洋ゴミの量も増加する傾向にあります。



海洋ゴミがもたらす深刻な影響

1. 海洋生物への影響

海に流れ込んだプラスチックは、海洋生物に深刻な影響を与えます。

  • ウミガメや魚がプラスチックを餌と誤認して摂取し、消化不良や窒息を引き起こす。

  • 使われなくなった漁網や釣り糸に絡まり、動けなくなる「ゴーストフィッシング」現象が発生。

  • プラスチックが体内に蓄積されることで、海洋生物の成長や生殖に悪影響を及ぼす。


2. 人間への影響

マイクロプラスチック(5mm以下の微細なプラスチック)は海洋生態系の中で蓄積され、最終的に人間の体内にも取り込まれる可能性があります。

  • 魚や貝類を通じて私たちの食卓に入り、健康へのリスクが懸念されている。

  • マイクロプラスチックには有害な化学物質が付着しやすく、長期的な健康被害をもたらす可能性。


3. 経済への影響

  • 海洋ゴミの増加による観光業への悪影響(ビーチの景観悪化など)。

  • ゴミの回収や処理にかかるコストが増加し、自治体の財政を圧迫。

  • 漁業の被害(漁網の損傷、汚染された海産物の影響など)。



私たちにできること

海洋ゴミ問題を解決するためには、個人レベルでもできることがたくさんあります。


  1. プラスチック使用の削減

    • マイボトルやエコバッグを使用し、使い捨てプラスチックの利用を減らす。

    • 環境に優しい製品を選ぶ。


  2. 適切なゴミ処理とリサイクル

    • ゴミの分別を徹底し、リサイクルを意識する。

    • 不要なプラスチックをできるだけ使わない生活を心がける。


  3. ビーチクリーン活動への参加

    • 地域の海岸清掃活動に参加し、ゴミの回収に貢献する。

    • 海辺でのレジャー後は、自分のゴミを必ず持ち帰る。


  4. 環境問題について学び、広める

    • 家族や友人と海洋ゴミ問題について話し合う。

    • SNSなどで環境問題に関する情報を発信する。



まとめ

海洋ゴミ問題は、私たちの生活と密接に関係している大きな課題です。日々の小さな行動の積み重ねが、未来の美しい海を守ることにつながります。私たち一人ひとりができることを意識し、行動に移すことが重要です。


SUSTAINABLE JAPANでは、海洋ゴミ問題に取り組むさまざまな活動を行っています。今後も持続可能な社会を目指し、環境保護に貢献していきます。

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