海洋ゴミ問題に取り組む世界のリーダーたちの挑戦
- スタッフ
- 3 日前
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海は命の源であり、私たち人類が生きていく上で欠かせない存在です。しかし現在、その海が深刻な脅威にさらされています。プラスチックごみが海洋に大量に流出し、魚類や海鳥、さらには人間の健康までも脅かしているのです。
この地球規模の問題に対し、世界中の様々な分野のリーダーたちが立ち上がり、それぞれの立場から解決策を提示しています。今回は、海洋ゴミ問題に果敢に挑む3人の世界的リーダーをご紹介します。

1. ボヤン・スラット(オランダ)
The Ocean Cleanup創設者
わずか18歳で世界の注目を集めたのが、オランダの若き発明家ボヤン・スラット(Boyan Slat)氏です。彼は高校時代のダイビング体験をきっかけに海洋ゴミ問題の深刻さを実感し、2013年にThe Ocean Cleanupを設立しました。

この団体は、海流を利用して海面のゴミを集める装置を開発し、特に太平洋ゴミベルトでのプラスチック除去に取り組んでいます。2021年には1回の運用で9,000kg以上のゴミを回収した実績を持ち、さらにリサイクル素材の再利用まで手がけています。
• 詳細リンク:https://theoceancleanup.com
2. ジャクリーン・エヴァンス(クック諸島)
太平洋島嶼国の海洋保護活動家
環境活動家ジャクリーン・エヴァンス(Jacqueline Evans)氏は、南太平洋に浮かぶクック諸島にて、伝統的な海洋資源管理と現代の保全科学を融合させた政策を推進。長年の努力により、クック諸島政府は排他的経済水域の約50%(約76万㎢)を保護区域に指定するという大規模な海洋保全政策「Marae Moana(マラエ・モアナ)」を2017年に実現させました。
この政策は、海洋プラスチック汚染から生態系を守るだけでなく、観光業と漁業という島の主要産業との共存を図るモデルとして世界から注目を集めています。
3. エレン・マッカーサー(英国)
サーキュラーエコノミー(循環型経済)の推進者
元世界一周ヨットレーサーという異色の経歴を持つエレン・マッカーサー(Ellen MacArthur)氏は、引退後、環境保全活動に注力。2010年に設立したエレン・マッカーサー財団を通じて、使い捨て文化の終焉を訴え、**サーキュラーエコノミー(循環型経済)**の概念を世界に広めました。
彼女の財団は現在、P&G、Unilever、Coca-Colaなど世界的企業と連携し、製品設計から素材選定まで見直す取り組みを主導しています。特に、海洋プラスチックの回収と再利用に注力しており、再生資源を利用したパッケージ開発が広がりつつあります。
「行動する日本」:SUSTAINABLE JAPAN代表・東濵の挑戦
世界のリーダーたちが大規模なプロジェクトや政策で変化をもたらす中、日本からも力強い一歩を踏み出している人物がいます。
それが、弊社、株式会社SUSTAINABLE JAPAN代表の東濵です。

東濵は、現場視点で「街から海へ流出するプラスチック」に着目し、革新的な回収装置「SEETHLIVER(シースリバー)」を開発しました。
この装置は、農業用水路や都市排水路に設置でき、浮遊するゴミを電力不要で効率的に回収します。とくに、日本特有の農業ゴミ(被覆肥料の殻など)にも対応可能であり、高い評価を得ています。
「海に流れ出す前に止める。それが、最も効果的な海洋ゴミ対策だと私たちは信じています。」
— 東濵(株式会社SUSTAINABLE JAPAN代表)
SEETHLIVERは単なる装置ではありません。環境教育にも活用され、子どもたちが実際にゴミの流れや回収の仕組みを学ぶことができる教材としても機能しています。さらに、企業のESG・SDGs施策の一環としての導入事例も増えており、社会的・環境的インパクトの両面で注目されています。
• SEETHLIVER製品詳細:https://www.sustainablejapan.org/seethliver
私たち一人ひとりが「変化の担い手」に
海洋ゴミ問題は決して他人事ではありません。日常生活で出るゴミが、水の流れを経て、海に到達する。それを止められるのは、私たちの意識と行動です。
• マイボトルの持参
• リサイクルを意識した購買行動
• 地元企業や団体との連携
そして、行動するリーダーたちを応援することも、大切なアクションの一つです。株式会社SUSTAINABLE JAPANは、これからも“海を守る”革新を続けていきます。
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